◎房総石造文化財研究会編集の「房総の石仏 百選」「続房総の石仏 百選」(=略称二百仏)をテキストに利根川沿いに南下していく予定です。
「房総の石仏 百選」石仏ではNo.1~100、「続・・百選」石仏はNo.101~200の番号を付してご紹介します。
143-1 木間が瀬・水神社の浅間山噴火供養塔(続百仏 No.158)
石仏のジャンルに災害供養塔(碑)があります。主として天災(噴火・津波・飢饉など)が多いですが人災(永代橋溺死・水難など)もあってその時代世相の厳しさをよく記録しています。
「水死諸聖霊乃至諸畜類」供養塔 |
神社は三方を畑に囲まれ背後は利根川堤防です |
この石仏は利根川堤防の下に位置する野田市木間が瀬の水神社に祀られています。
右から4基目が噴火供養塔で隣の背高塔は昭和8年8月事故の水難追悼碑 |
右の角は延享四年(1747)、その左は天明八年(1788)の青面金剛塔 |
近くに豊穣の神様大黒天があるので見ておきましょう。
143-2 野田市下根・勢至堂の大黒天(百仏 No.53)
水神社の南西1.5Kmの下根に地図上で勢至堂の表示がある集会所があります。(ガイド地図の薬師堂位置は誤記)こちらの敷地南側境界に甲子待主尊の大黒天像が祀られています。
左端は文化七年子待供養塔・角柱は天保六年大乗妙典塔・自然石明治26年二十三夜塔 |
享和三年(1803)の大黒天は両俵に乗る典型像塔です |
福神の典型は下の写真のように現世利益があらたかな大黒天でしょうか。
143-3ご参考 東京谷中・善性寺の大黒天
東京谷中・善性寺の大黒天、背中に小槌・両手で大判振る舞い? |
より大きな地図で 143 房総の二百仏 野田市の石仏 を表示
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