157-1 岡発戸(おかぼっと)白泉寺の待道尊(続房総の石仏百選No.56)
千葉県銚子市と我孫子市を結び利根川沿いを国道356号線が走っています。JR成田線も国道に絡むように走っていますが、湖北駅と東我孫子駅の中間あたり、国道356号線の北に八幡神社・待道神社があります。
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国道356号沿いから移されて、八幡神社で間借り風のミニ神社 |
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安永四年(1775)の玉垣で石鳥居は天保十一年((1840) |
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玉垣台石には近隣の村々の記名があります |
157-2 印西市大森・長楽寺の花見地蔵(続房総の石仏No.77)
天台座主慈覚大師によって承和年間(9世紀前半)に創建されたと伝わる由緒あるお寺です。とはいえ、お寺も参道も非常にわかりにくい場所にあります。さらにはこの花見地蔵を発見するのに5度通いましたが・・・。
最後は、ガイドブック執筆のKさんに教えていただき無事の拝観を済ませることができました。
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長楽寺へ向かう青トタン板塀が目印、突き当りを曲がった所の左手斜面 |
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宝暦十二年三月三日造立。所在地はGoogleMapのポイント表示場所斜面 |
長楽寺はほかにも県指定文化財の梵鐘や、筆者好みの青面金剛などがあって何かと楽しいお寺です。
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大好きな二童子四夜叉・三猿付ショケラ持の三面青面金剛 |
157-3 鹿黒・八幡神社の天神塔(続房総の石仏No.68)
こちらも村はずれにある八幡様の森で樹の下にひっそりと佇んでおられる天神像付の石祠です。
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正徳三年(1713)造立 |
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長楽寺観音堂脇の年不詳天神塔、彫が浅く平板なイメージが残ります |
157-4 竹袋・稲荷神社の蚕影山(こかげさん)神塔(続房総の石仏No.66)
養蚕の盛んな上州・信州などで信仰を集めた蚕神を祀った石塔です。
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明治43年造立、この地でも養蚕業が盛んだったのでしょう |
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キツネが金網に入れられているのが可笑しい |
157-5 別所・地蔵寺の胎蔵界大日如来(房総の石仏No.9)
ガイドブックによると「湯殿山修験が霞場拡張の過程で・・時念仏を融合し・・・湯殿山本地の大日如来が・・建立された」系列の胎蔵界大日如来が地蔵寺の住職墓地一角に祀られています。
真言密教では「胎蔵を客体すなわち理とするに対し、金剛界を主体すなわち智として、真理は主客一体不二であると説き・・・胎蔵界曼荼羅では定印の大日如来を取り囲み12のセッションに分かれる・・・」(岩波仏教辞典)
はい、真言宗ではお仏壇の人気主尊でこのお姿でよく祀られています。
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寛文九年(1669)御時念仏衆による建立 |
詳しい記事はは2008年12月27日北総石仏 印西木下ⅢNo.14-2をご覧ください。隣接の熊野神社の瞽女(ごぜ)の奉納手水石など面白い石仏鑑賞ができるので見学おすすめです。
157-6 小林・光明寺の如意輪観音(房総の石仏No.22)
江戸初期から利根川流域の女人信仰は十九夜講が盛行しました。「如意輪観音はこれらの女人信仰と結びつき盛んに造立されました・・」とガイドブックに解説されています。
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寛文九年(1669) |
百仏に選定されただけあって、本像は六臂思惟形半跏像で左手が透かし彫りの優品です。
こちらも既出で2008年11月No.4-1光明寺墓地をご覧ください。
157-7 造谷路傍の天道念仏塔(続房総の石仏No.26)
印西市造谷の県道64号線沿いに真珠院があります。その東方に宗像神社が隣接していますが、県道64号線から神社に向かう分かれ道の三叉路竹藪の敷地に庚申塔など17基ほど並んでいます。
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道標付庚申塔や時念仏塔、右端が小さな天道念仏塔 |
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寛政十一年天道大日如来塔 |
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左が享保四年胎蔵界大日塔、右は宝永五年金剛界大日塔 |
他に二十三夜塔が3基、道標付庚申塔、扇持冠者風三猿などが楽しめるスポットでした。
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