107-1 宝蔵寺の北向不動(庚申塔)
真言宗明王山宝蔵寺は国道6号線水戸街道の久寺家信号を500m北上した高台にあります。台地の突端、久寺家城二の郭址に位置し手賀沼が望める景勝の地であったようです。寺伝に元和三年の(1617)創建、宝暦三年(1753)銘の半鐘があるお寺です。相馬霊場では地形が四国の屋島に似ているところから、第八十四番讃岐国屋島寺移しとされています。
車道から山門を入ったところ |
それでは北向不動に向かいます。山門を戻るように進むとその途中に十九夜塔や出羽三山碑・普門品供養塔が並んでいます。
中央左が寛文九年・右は元禄十三年の十九夜塔 |
寛文九年(1669)は反手の如意輪観音 |
左が平成9年馬頭観音塔、右が三猿庚申塔 |
立派な享保四年(1719)数珠持剣人型青面金剛塔がなんでこうなっちゃったんだろうと不思議です。台石にも三猿がついていますし、お不動さんにするには何か由来があるかもしれません???
17-2 鷲神社の庚申塔群
宝蔵寺から200m西進し細いT字路を下る鷲神社(おおとり)があります。
我孫子市史によると平将門の家臣久寺家豊後大炊左馬助が勧請したとの由来あり、元文二年(1737)万延二年(1861)昭和53年に社殿が造営されてきました。現社殿は平成6年に新築された5本の鰹木をのせた現代的なお社です。
左右の神使は鷲となっています |
大正三年に下居村附の明治41年香取社・上居村附の八坂神社・神立台の明治26年雷社を合祀しています。又、天保九年山神・昭和53年水神・文化二年石尊大権現・明治27年久寺家祖神・大杉大明神・昭和2年天満天神・今宮社・宝永四年二十三夜様・大正14年尾鑿賀蘇山神社なども祀られています。狭い敷地の本殿周りに神々の大集合というところでしょうか。
さて、石段を上った参道の左右に庚申塔の勢ぞろいです。
左側6基の庚申塔、右には馬頭観音や3基の庚申塔 |
元文五年塔ショケラが重そうです |
側面に「南無大悲馬頭大士・志馬畜類祓?苦引導」を刻んだしっかりしたものです。明治19年自然石型文字庚申塔は台石に三猿が居ます。文化九年~明治19年まで文字庚申塔・青面金剛塔が6基並んでいます。お猿さんなど気になるものを載せておきましょう。
慶応四年・文字庚申塔の見・聴猿は片手の仕草 |
安政五年塔は扇子・桃?持ちでしょうか。 |
明治19年庚申塔の三猿は足ブランコみたいです |
又、伊勢講碑・敷石供養碑など8基が造立された一角に明治44年庚申供養塔が立っていますが、裏面に庚申講で石橋架橋を記念しています。
後列右端が明治44年庚申供養塔 |
より大きな地図で 107 北総石仏 久寺家(くじけ) を表示
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