2008/11/14

4.北総石仏 小林Ⅳ

4-1.光明寺墓地 光明寺の墓地に入ります。一周するように墓地の中の道を歩いていくと曲がり角に突如として如意輪観音のパレードに出会います。まずこのように4体の観音様。 次にこのようにずらっと並んでおられます。 ここでもう一度よくお顔を拝見していくと最初の四体の中で一番右の如意輪観音が色黒ながら見事なお姿をしておられるのに気づきます。寛文九年(1669)造塔で左右第一手が透かし彫りされて浮き出ています。むしろ手が丸彫りと言うべきでしょう。感激したのも道理、房総の百仏(竹島書房)に選定されていました。 又、上から二枚目の写真で9体ほど並んだ仏様のうち左から4体目の如意輪観音は左手2本が並んでひざに置かれているのが可笑しい。この像も造形的に変わった感じがします。 並んでいる十九夜塔の中でこの五体の真ん中は文化四年(1807年)子安観世音です。赤子を正面に抱きかかえ他の観音と違い左立膝です。本当に赤子をあやしている様に感じられます。 4-2猿田彦神社 砂田バス停手前の道を入ると猿田彦神社です。小公園にプレハブのような感じで建っています。 この図ではよく見えませんが正面に掛かっている額には奉納猿田彦大神・西福寺檀家一同となっています。氏子による建立でなくて檀家によって維持されているのが分かり神仏混交の典型と理解しました。 この公園の正面の柵にならんで立てられているのはなんと庚申塔です。百庚申ですが私の勘定では99体でした。天保から明治までのもの。印西市にある三つも百庚申の一つです。 神社正面境内左手に5体の石造物、うち壁際に並んだ四体のうち左二体は下のように文化六年・九年(1809/1812年)の庚申常夜灯です。火袋はありません。極めて珍しいものです。 下の地図は2万5千分の一の縮尺です。右上の+で拡大します。クリックして自由に地図を動かすことが出来ます。

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